かゆみを伴う皮膚の炎症です。内的(アトピー体質、ドライスキン、接触アレルギー、細菌・かびアレルギー、発汗や皮脂分泌異常、皮膚からの吸収亢進など)、外的(種々のアレルゲン:ダニ、ほこり、花粉、金属、植物、汗など、物理的刺激:日光、温熱、寒冷、乾燥、湿潤、掻破、摩擦など)、化学的刺激(薬品、洗剤、化粧品、汗など、虫や微生物:かびや細菌など)の種々の原因により生じることがあります。治療の基本は原因や悪化要因を取り除き、炎症を抑えます。炎症に対しては内服、外用剤で治療します。
膨疹(みみずばれのような紅い発疹)が生じます。発疹がでたり消えたりを繰り返します。70%くらいの方の場合は原因が明らかでないとされています。疲労やストレス、感染などにより症状が悪化することがあります。必要があれば採血検査を行います。主に抗アレルギー剤の内服で治療します。
思春期になると皮脂の分泌が多くなります。そこに毛嚢の出口に角質増殖が起こると、毛穴がふさがって皮脂がたまり、面皰(白にきび)といわれる状態になります。毛嚢の出口にすみついている細菌により炎症を起こします。悪化因子としては睡眠不足、精神的ストレス、間食、気になって皮疹に触ること、毛髪で皮膚がこすれる髪型、女性では月経前、化粧品などがあげられます。
ニキビ用の抗生剤の内服、外用剤等で治療を行います。
いぼといってもいろいろな種類があります。ウイルス感染により生じるもの、加齢性変化により生じるものなどがあります。液体窒素やレーザー等で治療を行います。
白癬菌の感染により趾間、足底の皮がむけたり、カサカサしたり、時に小さな水膨れやじゅくじゅくしたりすることがあります。顕微鏡による真菌検査を行い外用剤による治療を行います。
みずぼうそうのウイルスが神経に潜伏し、疲れや体調不良の際に神経に沿って痛みや紅みを伴う水膨れを生じます。症状が改善しても神経痛が残ることがあります。抗ヘルペスウイルス薬の内服による治療を行います。
ほくろ:母斑細胞というメラニンを作る細胞からなる良性腫瘍を色素性母斑、あるいは母斑細胞母斑といいます。これらの俗称としてホクロといわれています。時に悪性腫瘍との鑑別が必要となります。ダーモスコピーにより診断を行います。ほくろであれば希望に応じ手術による切除やレーザーで治療を行います。
粉瘤:皮膚の下に袋ができ、垢、皮脂が袋の中にたまってできた腫瘍です。良性の腫瘍ですが、ときに化膿して赤く腫れ上がったりすることがあります。治療は手術による切除を行います。
脂肪腫:皮下に発生する軟部組織の腫瘍の中では最も多くみられる良性の腫瘍です。いわゆる脂肪の塊です。徐々におおきくなりますので気づいたら早めの治療(手術で切除)をおすすめしています。
ワイヤー等による矯正治療を行います。必要に応じ爪母切除等の手術を行います。
加齢等により皮膚がたるんだり、眼瞼挙筋腱膜がゆるんでまぶたがあげずらくなります。たるんだ皮膚の切除や腱膜固定を行います。
アポクリン腺から分泌される汗と細菌により臭いが生じます。必要に応じアポクリン腺を除去する手術を行います。
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